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夏の暑さ対策の切り札?遮熱シリコン塗装のメリット・デメリット

2025.04.30 コラム

近年、避暑地として有名な長野県でも夏の猛暑は年々厳しさを増していて、住宅の断熱対策はますます重要になっています。

その対策の一つとして注目されているのが「遮熱シリコン塗装」です。

従来のシリコン塗料の耐久性や美観維持といった特性に加え、太陽光の熱エネルギーを効率的に反射する機能を備えたこの塗料は、快適な住環境の実現に貢献すると期待されています。しかし、導入を検討する際には、そのメリットだけでなく、デメリットもしっかりと理解しておく必要があります。

◉ 遮熱シリコン塗装の主なメリット
最大のメリットはその遮熱効果です。特殊な顔料が太陽光に含まれる近赤外線を効率的に反射することで、屋根や外壁の表面温度の上昇を抑制します。これにより、室内に伝わる熱量が減少し、冷房効率が向上するため、電気代の節約に繋がると言われています。特に、屋根の表面温度は真夏には非常に高温になるため、遮熱効果は顕著に現れると言われています。

次に、シリコン塗料が持つ高い耐久性も大きなメリットです。紫外線や雨風による劣化に強く、一般的なアクリル塗料などと比較すると耐久性が高いとされています。遮熱効果と耐久性を兼ね備えている点は、遮熱シリコン塗装ならではの魅力と言えるでしょう。

また、遮熱シリコン塗料は、一般的なシリコン塗料と同様に、豊富なカラーバリエーションがあり、建物の外観を美しく保つことができます。遮熱効果を持つ塗料でありながら、デザイン性を損なわない点も重要なポイントです。

◉ 遮熱シリコン塗装の主なデメリット
一方で、遮熱シリコン塗装にはいくつかのデメリットも存在します。まず、一般的なシリコン塗料と比較して、塗料の価格がやや高くなる傾向があります。初期費用は増える可能性がありますが、長期的な視点で見ると、電気代の節約やメンテナンスサイクルの長期化によって、コストパフォーマンスが高くなる場合があるとされています。

次に、遮熱効果は塗料の色によって左右される場合があります。一般的に、白や淡い色の塗料の方が高い遮熱効果を発揮しやすく、濃い色の塗料では効果がやや低下する傾向があります。そのため、希望する外壁の色によっては、期待するほどの遮熱効果が得られない可能性も考慮する必要があります。

また、遮熱効果を最大限に引き出すためには、適切な施工が不可欠です。下地処理が不十分だったり、塗布量が適切でなかったりすると、期待される遮熱効果が得られない場合があります。そのため、信頼できる施工業者を選ぶことが非常に重要になります。

さらに、地域や建物の構造によっては、遮熱効果を実感しにくい場合もあります。例えば、断熱性能が低い建物の場合、屋根や外壁からの熱の侵入を抑えても、窓など他の部分からの熱の侵入が大きいと、室温の低下を十分に感じられないことも考えられます。

◉ まとめ
遮熱シリコン塗装は、夏の暑さ対策と住まいの美観維持、そして長期的なメンテナンスコストの削減に貢献する可能性のある塗料です。前述のとおり考慮すべき点もいくつか存在しますので、導入を検討する際には、これらのメリットとデメリットをしっかりと比較検討し、専門業者に相談してみてください。

弊社でもご相談を承ります。

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